東京さぬき倶楽部に泊まってみた
先日東京に遊びにいった際、カプセルホテル探訪をやめて、前から気になっていた『東京さぬき倶楽部』に泊まることにしました。麻布にあるこの建物、香川県人の秘密結社と思いきや(思わないか)、レトロ建築愛好者垂涎のホテルなのですよ。知ってました?
外観はこんなかんじ
本館は設計が大江宏によるもので1972年(昭和47年)に建てられたものである。2003年に大規模改築が行われた。別館は明治時代に作られた木造建築であり、真珠王御木本幸吉の別邸でありかつては「紅梅屋敷」と呼ばれていた。都内の一等地にあるが香川県所有地であり、敷地内には職員住宅が併設されている。
内装も、モダーン
部屋は普通、おひとりさまには至極快適
朝ごはんは、うどんだよ!
一番素敵だったのはロビー!
今回一番力を込めてお伝えしたい素敵ポイントはロビーです。宿泊に直接関係ないけど、なんかいい所に来たなぁと思わせるホテルの顔、ロビー。さぬき倶楽部のロビーは、その辺の若手(若ホテル)には醸し出せない年数を経た落ち着きと、寛ぎと、リッチ感が融合。平日訪問で人がいないこともあって、なんだか美術館の休憩スペースみたい。特にぐっときたのがこの椅子。ソファと座椅子の中間のような大振りの椅子がとっても座り心地がよくて、なんだこれ家に欲しい。座面が低いから、畳に座るような和の寛ぎがあります。壁際のウッドチェアも快適で、背もたれの角度を木の噛み合わせで調節できる機能性もグッド。これもほしーい。
そもそも椅子がほしいなぁと思っていたこともあり敏感に反応したのですが、この椅子たちはジョージ・ナカシマさんという日本人木工家の先駆けの方が作った、今じゃ市場で買えない名品とのこと。道理でいいと思った。椅子についても明るくない私が思わず食いついて検索してしまうくらい、明らかによい椅子です。好きな方はぜひ。たぶん椅子業界では有名なんだと思う。
まとめ
私は三つ編みの前にひれ伏したい
美容師さんが「寝癖が気になるなら、寝癖が紛れるパーマをかけたらどうかなぁ、似合うと思うよ」というので、なるほどそれは便利と思い、奮発してかけたゆるふわパーマが、半月経った今、暴れてます。ゆるふわの名にふさわしからぬ荒れ模様。
どうも、パーマとカラーと夏の日差しのトリプルコンボに対して髪に栄養が行き届かないらしく(なんせ私栄養不足らしいから)、全体的にぱさぱさ。それともこれがニュアンスというやつ?私がゆるふわの範囲を見誤っているだけ??しかし、流さないトリートメントをつけて落ち着かせてから寝ないと、翌朝パーマ用のムースの乗りが悪いという状況からして、単に髪が傷んでるのに1票。誰だ、朝なんて3分もあればセットできて、ストレートよりも便利だなんて言ったやつは。あの若店長、さては利益をとったな(←逆恨みです、はい)。
もっさりした髪型を見ながら、三十路の教典(ただし独身に限る)『東京タラレバ娘』で、主人公が彼氏にソバージュをかけるよう勧められたものの、美容師さんに30歳超えたらパーマは髪が傷む的なことを言われてやめてしまったのを思い出しました。本筋は、彼氏に言われたからって髪型変えないよねっていうエピソードなんだけど、30超えたらパーマもまずいんかと、なんだかそちらに軽いショックを受けた記憶が。真実ではないと、信じたい。
思えば髪を整えたりアレンジをする才能が皆無のままこの年になってしまいました。扱いのいいストレートヘアなのにかまけて、基本的にはドライヤーかけておしまい。できるヘアアレンジはくるりんぱのみ。それだとまずそうな結婚式はアトリエはるかを予約。アレンジ用のスタイリング剤は主に別れた彼氏の置き土産を使用(ごめんなさい、でもメンズの方がさっぱりしてて使い心地がいいのよ)。
そんな感じなので、昔からヘアアレンジができる女子を尊敬します。特に朝の通勤電車で見かけた折りには、もはやありがたいレベル。巻き髪をゆるくまとめた髪型も可愛いですが、ニュアンス重視のアレンジは案外難易度が低く、ワンピースって楽チンだけど実はモテる的な計算が見えますので(何様だ)、私としては“三つ編み一本勝負”を推したい。髪全体を1本の編み込みにして後ろに垂らした髪型です。あれはニュアンスによる逃げ場が少なく、潔い。少女っぽい感じも可愛い。そして私にはできない。
大人の女性になったら、素敵なヘアアレンジもできるようになるんだと思っていましたが、やはり思っているだけではだめでしたね。しかし、いったい何が彼女たちをそうさせるのでしょう。いつでも可愛くありたい気持ち?もしくは溢れんばかりのクラフトマンシップ?そもそも朝の時間の使い方はどうなっているのかと思いを馳せて…、うーん、彼我の差が遠い。パーマすらもて余す我が頭を振り、いっそ三つ編みの前にひれ伏したくなる私です。
帰ってから、書いておこうと思ったのだ。
帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。 (文春文庫)
- 作者: 高山なおみ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/04/10
- メディア: 文庫
- 購入: 11人 クリック: 60回
- この商品を含むブログ (65件) を見る
- アーティスト: ハナレグミ
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2005/01/26
- メディア: CD
- 購入: 4人 クリック: 57回
- この商品を含むブログ (289件) を見る
フードアレルギー検査で、まさかの栄養不足が発覚。
最近ようやく牛肉を買えるようになりました。ひとり暮らしには贅沢な気がして気が引ける…。
数えてみれば15年近く自炊をしています。もはや半生に迫る年数にぞっとしますがそれはそれとして、最近は自炊の習慣がついてきて1週間なんとか自前でやりくりしようとしているのは、周知のとおりです。
皮膚炎をきっかけに、フードアレルギー検査をしてみた
血液検査で、食生活がばれた
自炊を見直す。とりあえず、たんぱく質。
映画『ブルックリン』を見てきた
※ネタバレですので、よければ観た後にどうぞ。
チーズフォンデュでぴょんぴょんできない
二日酔い、風邪のぶり返し、暑さにかまけて更新をサボってました。料理もサボって、勉強もサボって、ちょっとスマホでゲームして、気の向くままに眠っておりました。梅雨のせいなのかな、毎年夏の初めは体がついていかなくてだるくないですか。
突然ですが、女の人が年齢とともに失うものって何でしょうか。肌のハリや艶。ハイ正解。それはもちろん間違いないんですが、こないだわたし、若者たちに誘ってもらった飲み会で自らが失ったものを目の前にしました。私以外20代半ばの平成キッズですよ。好きなアーティスト誰ですかって聞かれて、恐る恐る椎名林檎のファンなのよねって言ったら、ああ知ってますよと言われてちょっとほっとしました。ネット時代の恩恵、ロングテールバリューの林檎ちゃんありがとう。しかしほっとした直後に、君らの「知ってる」とは「知ってる」の年季が違うんだけどさ、と思って「デビューの時から好きなんだけどね」って言ってしまう謎の対抗心は何なのでしょうか。まあそれはよろしい。若い人が好きそうな(ああ何だろう、この言葉を書く時の自分が若者から強烈に離れていく感じ)お洒落なフルーツビールとか、カルパッチョ的なものとか、なんかアボカド入ってる奴とかを食べつつ、チーズフォンデュも頼もうということになったんですね。そしたら隣にいた後輩の女の子が喜んで、「わーいチーズフォンデュ」って言ってぴょんぴょん跳ねたんです。あっこれだ。これ今わたし、持ってないやつだ、と思いました。チーズフォンデュを喜ぶ気持ちと、椅子に座ってぴょんぴょん跳ねる可愛げ。もうできない。たぶんどこかで落としてきました。チーズフォンデュ、おーいいねぇと言いながらちょっと拍手の真似ごとをするくらいのテンションしか持ち合わせておりません。これかぁ。こういうとこかぁ。可愛いもんなぁ、ぴょんぴょんするの。年齢を重ねるということに、無性に納得しました。それがいいとか、悪いとかではなくて。
たまーに懐メロが頭を回って無性に聞きたくなる時があるんですが、近ごろ回っていたglobeの「feel like dance」を超久しぶりに聞いてみたら…当時とは比べものにならないくらい染みますね。「めくるーめくーおもーいは、なさけないほどこの頃味わえないよ」っていうところに、思わずチーズフォンデュを重ねてしまいました。いいの、この年齢にはこの年齢なりのめくるめき(名詞にしたら変)があるはずなの。チーズの溶けた奴には負けない、しっとりとした、大人の何某が。しかし、どこにあるんだろう...早めに探さないと、また何かを無くしてしまいそうだわ。