で、結局何が贅沢なんだっけ。

突然ですが、家の洗濯機に乾燥機ついてますか?僭越ながら、我が家にはついています。太陽光にさらせば自然に乾くものを、何も電力を使って日陰で乾かさなくても…という思いが捨てきれず、僭越すぎるということで滅多に使いません。これはこれでもったいない。で、タオルが溜まった週末、久々に稼働させてみたんですが…仕上がったタオルのふやけていること。へにょっへにょじゃないですか。あのお日様にさらされてぱりっとした姿はどこへいった、これだから最近の若者はぬるま湯で困る、とおっさんのように渇を入れたくなりました。ぱりぱりとへにょへにょ、タオルとしては一体どちらが正しい乾き方なんでしょうか。私はぱりっと派でいたいのですが、最近の洗濯事情ではデフォルト乾燥機とも聞きますし。

 

髪を切ってきました。少しウルフっぽいレイヤーを入れたボブにしたら、予想よりもほんの少し男っぽく仕上がってしまい、宝塚の男役に見えて仕方がありません。ガーリーなボブに頼りきりで、もともと男顔なのを忘れておりました。明るい茶髪か金髪にしたらまさしくって感じだなぁ。私らしいけど、残念ながら女らしくはない。ところで、私は髪を切った日は頭を洗わない主義です。昼間さんざんシャンプーされたからきっと清潔だし、サロンのいい薬剤の効能(そんなのあるのか知らないけど)がなくなるのがもったいない気がして。みなさんはどうですか。

どうも私にはこの日常やるべきことをやらないのを「贅沢」と見なす癖があり、週末の夜ご飯のあと、食器を洗わずにお風呂に入って寝てしまったりすると、ああ週末!と妙な解放感を得ます。あと、化粧水の後に塗る乳液やら何やらを塗らないで省略するのも「贅沢」。週末なんだからむしろスペシャルケアをしたらいいのに、作業を省くのを贅沢と見なすなんて、我ながらよほどの面倒くさがりなんでしょうね。

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』を見てきた

ハンカチを忘れたことを少し気にかけつつ、レイトショーで見てきました。だって、泣けるとかラストが衝撃とか煽っているし、大泣きしたら帰りの顔がみっともなくなるし。そもそも、映画でよく見るこういう売り文句はあまり好きじゃないんですよね。泣けるって言われたら騙されるもんかと思うし、ラストが意外とか言われたら最初から推測してしまうし、ひねくれものとしては素直に楽しめなくなるじゃないですか。でもまぁ、そういうのだけじゃない、何だかよさそうな雰囲気と、間違い無さそうな配役の布陣に期待して、梅田ブルク7へ。

結論、確かにハンカチ必須なくらい泣けるし、ラストも衝撃っちゃあ衝撃ですが、そんな前評判を入れなくても十分いい映画でした。宮沢りえの説得力が素晴らしく、杉咲花の演技がとても魅力的で、私はラストよりも途中の方が感動しました。

※以下、ネタバレですよ※

まず、宮沢りえがとってもいい。それはなんでだろうと考えると、役柄に関係なく役者本人が持っている存在の確からしさ、その人が振る舞うことの説得力の高さなんじゃないかと思いました。だって、余命宣告された母親がばらばらの家族をつないでいくっていうストーリーですよ。ちょっと、ベタというかお涙頂戴というか。なのに、もし余命2ヶ月を宣告されたとして、宮沢りえなら確かにあんな風に死んでいくんじゃないかと思わせてくれる、その説得力がすごいなぁと。だから、この映画はまず母親役を宮沢りえがやったことが、一番の勝因なんじゃないかと思います。強くて愛情深い、完成された母親像なのですが、時折湯から吹き出すあぶくのように怒りが沸き上がります。その感情のバランスの危うさや、怒りの強さが鮮やかな赤の印象を残して、ああ、このお母ちゃんは特別仕立てだなぁと、思わせてくれます。「紙の月」を見たときにも思ったのですが、宮沢りえは美人なのに、年齢を重ねて‘よれた’雰囲気も持っていて、平凡な主婦や下町のお母ちゃんも意外に馴染みます。あんな風に年をとりたいなぁ、と思う人のひとりです。

そして、もうひとりの主人公といってもいいのが、娘役の杉咲花。学校での内気ないじめられっこの姿と、家でクックドゥばりにごはんをパクリと食べる姿のギャップに私は妙に生命力を感じてしまいました。心は悩んでも、体は正直な思春期の女の子です。そして、死んでゆく母と生き生きしていく娘、完全な母と不完全な娘という対比がとてもよかった。ゆっくり両者の役割が入れ替わっていく過程が、物語の核だと思いました。嗚咽というよりもっと不細工に、涙をぐふぐふ堪えながら言う台詞の数々にだいぶ泣かされましたねぇ。冒頭の「数えたら11色あった」っていう台詞も印象的ですが、何も知らないときに言った「お母ちゃんの遺伝子ちょっとはあった」っていう台詞、あとからの方がじんわり来ますね。

最後に肝心のラストですが、最初に言った通り前評判を聞いてしまっていたので、何となく推測がついてしまい、、衝撃には至らず。まぁ、湯を沸かすほどの熱い愛、だもんなぁ。前評判入れないでほしかったなぁ。でも、つい先日祖父を見送った立場から言わせていただくと、人の死に様というのはあんなに綺麗なものではないです。姿形はそのままでも、死んでいるだけでその人らしさがかなりの程度失われる気がします。じゃあ湯を沸かそうかって、簡単には思わないくらい‘その人じゃない’はずなんです。綺麗なお母ちゃんの遺体と祖父の遺体を思いだして、美しさは姿や形ではなく、生きているっていうこと自体によるんだなぁと、しみじみ思いました。でも、それでも、沸いたお湯と煙突からのぼる赤い煙を、愛と言わずしてなんと言いましょう。愛とは熱量である、だから、湯を沸かすのはひとつの愛情表現の行為であると、監督は言いたいのだし銭湯好きの私も言いたいのであります。。!

 

ともあれ、スクリーン上の人の死に涙を流せるのも、私が生きている証拠です。あぁ面白かった、予告通りガン泣きですがなと心でぼやきつつ、涙の筋が流れる顔もそのままに(暗いしまぁいいかと思って)自転車をこいで帰る金曜日の夜中でした。

昭和気分と巻き髪欲求

テレビをつけたらNHK中島みゆきが出ていたので、漫然と見ていたら急に昭和の漫画が読みたくなり、萩尾望都の「11人いる!」を読んだらとても欲求が満たされました。漫画熟読分だけ寝るのが遅れたベッド上より、今まさに眠らんとするところです。

なぜなのか。まずはみゆきさんの巻き毛と喋りのトーンが、なんか昭和の漫画っぽいっていうか漫画家っぽいっていうか。還暦を超えてなお赤い巻き毛(いやむしろ還暦超えたから赤いのか?)は、歌姫にしか許されません。ちなみに往年のみゆきファンである私は、自分の物心がついていない時代の曲を愛聴しており、カラオケの十八番は「悪女」という人間です。「タクシードライバー」も泣けますよね。マツコがいいって言ってたから聞いたら、よすぎてiTunesでダウンロードしてしまった。話が逸れました。て、そのビジュアルに加えてあのちょっとハイトーンでマイペースな喋りのトーンがさらに昭和感を盛り上げている気がします。字起こしをするなら明朝じゃなくて手書きの丸文字(‘お’の点がカーブに食い込んでるやつ)にして欲しい。

そんなディープな世界観と、濃ーい存在感が昭和の少女漫画にマッチ。そして、11人いる!には主要キャラとして金髪巻き髪の美少年が出てきます。フロルって言って、大層かわいいんです。おそらく私はそのキラキラした巻き髪に託して、自分のなかにむらむらと沸き上がった昭和欲求を消化したのでした。

とりあえず、急に自分の髪を巻くような暴挙に出なくてよかったです(似合わないから)。おやすみなさい。

私は歌詞で歌を聞く人間です。

少し前、もう何年ぶりかにCDショップに行って宇多田ヒカルの新しいアルバムを買ってきました。アルバムを買うっていう行為を久々にしてみたくって。あと、きっと実家の家族が聞きたがるだろうと思って。

感想としては、母をテーマにしているという前情報のせいか、「何かを表現している曲」と「気持ちを整理している曲」が混ざっているように思いました。アーティストも人なので、歌わずにいられない気持ちと、人を楽しませようと工夫する気持ちが入り乱れているのかなぁと。

そんな印象を主に歌詞から感じたんですが、NHKの番組で宇多田ヒカル自身が歌詞は音楽ができてから考えるいちばんしんどい作業といっていました。あんなに凝った歌詞を作るのに、とても意外。音楽に疎い私はもともと歌詞を読むのが好きなんですが、きっと多くのアーティストが音から入るのだろうと思うと、歌詞重視派は邪道なリスナーかもしれません。歌詞の解釈だって、音優先のなかでどれほどのことが分かるんだろう。

そんな答えのないことをつらつら考えつつ、あくまで自分勝手な解釈をするなら、私は感情と表現のバランスが一番いい気がする、冒頭の「道」が一番好きです。歌わなきゃ、と歌いたい、の間をいってる感じがする。

来てけつかるべき新世界は、結構来てけつかるべきだった件

ヨーロッパ企画の「来てけつかるべき新世界」の大阪公演最終日に駆け込んできました。ずいぶん前に公演のお知らせハガキは届いていたものの、旅行の準備やら旅行やらで今回は無理かもー、でも行きたいかもー、つーかそんなに遊びほうけたらだめかもー、と思い自粛しようとしていたのですが、ネットで感想検索したら…なんかみんなが面白かったって言ってる…!結局、集合知に負けて?当日券をぽちっとして仕事を置いて駆けつけました。仕事場からABCホールの近いこと。ありがとう小さい街大阪。

以下、感想メモです。ネタバレです。でもあと半月くらいで終演ですね。

感想1 前回よりもストーリー性があって私は好き

お話は、少し未来の新世界(大阪の下町ね)を舞台に、ドローンやロボットやAIが当たり前になりつつある中、それゆえの様々な事件が起きるというものです。新世界・ミーツ・ドローン。未知との遭遇を人(大体おっさん)がどう反発し、受け入れていくのかを基本コメディでお届けしています。何かの記事で、作・演出の上田さんが大テーマ(今回の場合は新世界にドローンがやってきたらどうなるか)が決まったらあとはエチュードを重ねて脚本をつくる、的なことを言っていた気がするんですが、1話から5話まで展開するストーリーは個別エピソードの積み重ねで出来ており、群像劇の様相もあります。とは言え、前回の「惑星ブンボーグ」に比べると迫りくる強大な存在が話をだんだん煮詰めていくので、一連のストーリーとしても楽しめました。強大な存在っていうのが、まあ、サイバーゼリアっていうフランチャイズレストランなんだけれども(某激安イタリアンをモデルに、経営者がAIになることで超低価格&超フランチャイズ化されていくという。なんかありそうで怖いけど笑える)。

感想2 新世界ってひとつのVR

もうひとつ、舞台設定としてアナログとハイテクのコントラストが肝だと思うのですが、新世界という場所が本当にあんなところなのかは別として、一つのステレオタイプとして完成していることはすごいなぁ、と思ったのでした。渋谷とか、新宿とか言われるよりずっと想像しやすい。浅草なんかは近いでしょうが、小粋なところがいじりにくいですよね。ほんとにあんなおっさんが昼間から将棋してたり、阪神のユニフォーム着てたり、飛田に通ってたり、串揚げ二度付けしてたりするのかは分かりませんが、そう言われれば新世界、という記号性の強さは、実に舞台向け。見れば行った気持ちになる、一種のバーチャル・リアリティかもしれません。そして見る側が共通認識を持ちやすいことで、ハイテクネタが冴えます。串揚げロボットアームであげるんかーい、的なつっこみが容易。ちょっぴり混じる演者さんたちの標準語は、ご愛敬です。大阪で大阪弁の芝居するの、緊張して嫌でしょうね。

感想3 新世界が、もう来てけつかってる!

最後にもうひとつ。お芝居の中ではたくさんの「近未来あるある」(正しくは「近未来ありそうありそう」だな!)が盛り込まれており、そのありそうでなさそうな感じが非常に面白いんですが、一部はもう近未来の話ではないかもしれません。例えば将棋ソフトに人が勝てなくなり、今ではインカムに将棋ソフトを内臓させて、ソフトを使って勝負をするのが当たり前になっている、という話。観にいった前日に棋士が将棋ソフトの不正使用の疑惑で出場停止になったというニュースが流れており、ぎくりとしたのでした。また、舞台の串揚げ屋の食べログ評価が、第3者の不正によって3にまで下げられたというエピソード。現実では、少し前に社員による不正操作疑惑で炎上騒動が起きたばかりです。想像できる未来は実現できる、みたいな格言がありますが、想像できてしまったら、あとは想像できないほど早く実現してしまう、最近の技術革新にはそういうスピード感がある気がします。台本を作成したのは少し前としても、その時ネタとして書いたことが、ある意味現実になってますもんね。近未来あるある、すーごい面白くて笑いまくったけど、笑ってる場合じゃないのかも。

 

以上、とっても面白かったので、時間があればもう1回見に行きたかったです。次回作も楽しみ。

ブログ再開します

FP試験が終わって早速旅行したりしておりました。ブログをほったらかしにしていたのに毎日結構アクセスがあったんですが、どうやら台湾旅行の記事が稼いでるのかなぁ。謎。

ブログが自走してくれている間、試験勉強があまりにも間に合わず自習室を2週間ほど契約して通いつめてみたり、その結果腱鞘炎かと思うほど右手にダメージを受けたり(書いて覚える、これアナログ世代の悲しき性なり)、試験後速攻でジムトレーニングを始めてひよわな筋肉が悲鳴をあげたり(鎖骨の下がずっと痛い。こんなところに筋肉があったのか)、食生活を見直そうとしたらジムの推奨する食事がさらに厳しくてちょっと泣きそうになったり(毎日晩ごはん野菜だけて。働いて帰って来て野菜だけて。)していました。なんかブログのネタは稼いだ気がする。試験に受かった自信はないけど。

という訳で今週からゆるゆるまた書きます。自走してたってことはさほど投稿頻度に関係ないということなのですが(私の場合記事が検索に引っかかるのが大事レベル、つまり質が大事ってことかと)、まぁ、書きたいので書きます。

東京さぬき倶楽部に泊まってみた

先日東京に遊びにいった際、カプセルホテル探訪をやめて、前から気になっていた『東京さぬき倶楽部』に泊まることにしました。麻布にあるこの建物、香川県人の秘密結社と思いきや(思わないか)、レトロ建築愛好者垂涎のホテルなのですよ。知ってました?

 

外観はこんなかんじ

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本館は設計が大江宏によるもので1972年(昭和47年)に建てられたものである。2003年に大規模改築が行われた。別館は明治時代に作られた木造建築であり、真珠王御木本幸吉の別邸でありかつては「紅梅屋敷」と呼ばれていた。都内の一等地にあるが香川県所有地であり、敷地内には職員住宅が併設されている。
引用はWikipediaより。能楽堂なんかを作った、有名な建築家の方が設計した建物だそうです。私は古いビルや昔の家が好きなのですが建築にはまったく精通しておらず、この人がどのくらい有名なのか分かりません。ただ、麻布十番から橋を渡っていかにも下町風情の家の間を抜けると、立派な門越しにこの建物が目に入ります。そして、門の向かいには超近代的なタワーマンションも。その風景と比べたときに、このホテルからは“誰かが昔、情熱を注いでかたちやしくみを考えた”痕跡がある気がします。作り手の存在感が時間を超えて留まっている印象が、私が古い建物に感じる魅力なのかなぁと(古民家なんかだと、住み手の存在感に取って代わる気がしますが)。ともあれ、その存在感のある見た目をざっくり言うと、レトロモダンという印象。今日の部屋は和室のはずなので、ギャップが気になります。入ってみましょう。
 

内装も、モダーン

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入るとすぐにフロントがあります。チェックインを済ませる間に、あちこち見学。シャンデリア?が面白いし、その他の照明も天井の一部に埋め込まれたようなデザイン。階段の手すりはちょっとヨーロピアン。全体に直線的かつ装飾的で、なんというか、かたちでいうと“角丸”な印象。
階段回りも装飾的。床の模様がレトロでかわいいです。しかし、昔の人ってなぜこんなに細部にこだわるんでしょう。今よりも技術的に時間がかかったはずなのに。かけてる予算の違い?それとも人件費の違い??
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部屋は普通、おひとりさまには至極快適

ほぼ最上階の部屋はカジュアルな旅館のような雰囲気。定員四人の部屋に一人なので、広々です。布団が敷かれてて嬉しいよう。ベッド生活者の皆さん、たまの布団っていいですよね。そっこう寝転びました。畳もいい。畳やっぱ最高。家にほしい。
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窓から見る風景は住宅地で静かでした。六本木がすぐ近くにあるとは思えないくらい。でも麻布や六本木って、エアーポケットのようにちょこちょこ昔ながらの場所が残ってるんですよね。
洗面所も古いですが清潔で、全体に大振りで使いやすかったです。私、自分が借りる部屋も多少築年数が経ってる方を推すタイプなんですが、少し昔のものの方が水回りなど備え付けのものが大振りで使いやすい気がしませんか?最新のマンションはあまりに計算されていて、コンパクトかつ無駄がなさすぎてつまらない。
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大浴場もあるのですが、私はその夜へべれけで深夜帰宅したので入れず、どんな感じなのかは不明です。
 

朝ごはんは、うどんだよ!

さすがさぬき倶楽部。朝ごはんは和風洋風うどんから選べます。しかし、前夜にへべれけ予定だった私はちょっと悩み、食べなれた洋風をチョイス。期待に応えられずにすみません。写真もないっす。ちなみに、食堂では圧倒的にうどん派が多数でした。やっぱりね。
 

一番素敵だったのはロビー!
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今回一番力を込めてお伝えしたい素敵ポイントはロビーです。宿泊に直接関係ないけど、なんかいい所に来たなぁと思わせるホテルの顔、ロビー。さぬき倶楽部のロビーは、その辺の若手(若ホテル)には醸し出せない年数を経た落ち着きと、寛ぎと、リッチ感が融合。平日訪問で人がいないこともあって、なんだか美術館の休憩スペースみたい。特にぐっときたのがこの椅子。ソファと座椅子の中間のような大振りの椅子がとっても座り心地がよくて、なんだこれ家に欲しい。座面が低いから、畳に座るような和の寛ぎがあります。壁際のウッドチェアも快適で、背もたれの角度を木の噛み合わせで調節できる機能性もグッド。これもほしーい。

そもそも椅子がほしいなぁと思っていたこともあり敏感に反応したのですが、この椅子たちはジョージ・ナカシマさんという日本人木工家の先駆けの方が作った、今じゃ市場で買えない名品とのこと。道理でいいと思った。椅子についても明るくない私が思わず食いついて検索してしまうくらい、明らかによい椅子です。好きな方はぜひ。たぶん椅子業界では有名なんだと思う。
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まとめ

今回は新幹線とセットのパックを利用したので、宿泊費は5000円くらいでしたが、本来は1万円弱くらいから泊まれるようです。24時間出入りできて、大浴場もあり、一人旅にはとても快適。お土産でさぬきうどんまでついてきました。他へのアクセス至便というわけではないですが、宿泊施設自体を観光地にしたいならぜひ。また、夏はビアガーデンもやってるし、古民家を改装したこじゃれたご飯屋も併設。泊まらない人も、一度ロビーでお洒落な椅子に座ってレトロモダンに浸ってみてはどうでしょうか。