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オールインワン家族、やってます。

日常

2人目の子どもが産まれた弟に会いに、家族で北の国まで出かけた週末。帰路の飛行機で眠っていたら、隣にいた母が私に向って「寝るのがうまい」と褒めるのです。「誰にも寄りかからずに、寝るのに慣れてる」とのたまいました。

そもそも母は居眠りをしないタイプで、どんなに疲れても居眠りするとその分夜眠れないそう。一方の私は眠くなったらもうダメ。どこだろうが何時だろうが寝ないと無理。移動中なんて大好物です。居眠りには上向きタイプと下向きタイプがありますが、私は下向きで頭を真下に下して固定し、ほぼ動かず静かに眠りに集中できます。

思えば受験生の頃から貫いてきたスタイルですが、何気ない母の言葉がなんだか響いてしまうのは、かわいい姪たちに会ってきたからでしょうか。何てことはないのです。移動になれた大人の単なる居眠りスタイル。ただ、一方で2か月の首も座らない姪っ子はショッピングモールの中でも爆睡しており、私は子泣き爺のようにだんだん重くなる赤ちゃんを抱えて腕が限界だけど、抱えるほかに手段なし。さらに危険なのは一人で歩けるようになった上の姪っ子で、歩くのも食べるのも危うさ満載で目が離せません。かといって言ったことは分かるので迂闊なことも言えません。

この全面的に周囲に寄りかかったお姫様方といると、居眠りひとつ取っても、いかに自分が一人で完結している存在なのか思い知らされるのでした。たぶん今の私が何人家族かと聞かれたら、弟たちを含めた7人家族じゃなくて、1人家族をやってると言うべきなんだと思います。1人で父をやって、母をやって、娘をやって息子をやってると。それは、自分で働いて、自分を食べさせて、自分を飾ったり好きなことに打ち込んだりしているから。何にもなっていない、未分化の家族が全員自分の中に集合しているのが今の私というわけです。大丈夫、ひとりじゃない。みんながいるw

反対に弟一家は4人で1家族。切り離したくても切り離せない、磁石のような団子のようなうざったい距離感がなんとも家族だなぁと思うのです。とても幸せで、とても疲れる人間関係。誰の足並みも揃わないのに、誰が欠けても寂しい。そして、傍から見てると結構どうでもいいのが家族。だから、みんなが自立してしまった私の家族はもう家族としては終わっていて、変化がないからとても快適だけど、何も生まれません。普段両親は2人家族をやっていて、私は1人家族をやっている。両者はとうとう交わらなくなったんだなあと、幼児と乳児が入り乱れるぐっちゃぐちゃの弟一家をみて思ったのでした。

家族ができるというのはただ外部のものが加わるのではなくて、自分の中の何かを差し出すことなのかもしれないです。差し出すというのが聞こえが悪ければ、委ねると言い換えましょうか。夫を委ねて妻になり、娘を委ねて母になる。委ねあう関係を卒業するころに、差し出したものが戻ってきて、それが結構嬉しかったりする。戻ってくるどころか今だ何一つ手放さず、全てを兼ね備えた(?)1人家族の私。いかなる場所でも垂直に居眠りをかませるスキルを駆使しながら、こう見えて自分の中の父を、母を、娘を、息子を、差し出す機会を狙っているのですよ。

 

※追記:アップロード後、AdSenseがこの記事に婚活の広告掲載。悔しいが合致。

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