おひとりさまのための、東京の右側の歩き方:浅草で仕上げ編

谷根千での散策は17時頃までに終えて、夜は浅草に移動。ここからは単なる遊びの報告です。あー楽しかった。

わて大阪に越してから落語を嗜むようになったさかい、上方の落語しか知らんのですわ。ということで、江戸の落語を聞きにいってきました。調べてみると色々あるんですよ。多いのは浅草とか上野ですけど、新宿にも池袋にもあるし、圧倒的に寄席の数が多い。なんで東京にあんなに長い事住んでいて、一度も行かなかったのか。悔やまれます。寄席情報の集まったポータルサイト的なものもありますので、思いたったときに検索してみてください。私は落語をかじりはじめたばかりなので噺家を選ぶほどの知識もなく、あーなんか知ってる、という人が何人かいた浅草演芸ホールを選びました。出演者はこんな感じ。林家正蔵は知ってる、ていうかこぶ平でしょ。志ん輔も、木久蔵も、知ってる気がする…この程度のレベルです。

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到着したのが18時過ぎくらい。入場料は2300円で全席自由席。途中入場OK(ただし再入場不可)、飲食もOK。繁昌亭は飲食NGで、寄席の種類によっては席指定なのでかなりゆるい感じです。特に夜だと飲食OKなのは嬉しいですね。軽く食事をして仲入り後に入ろうと思ったんですが、客引きのおじさんが「中で食べれるよ。でもね簡単なものの方がいいよ」と教えてくれたので、コンビニで軽食を買って入りました。

ちなみに演目もゆるくって、真打の志ん輔はなぜか6時過ぎに出番が変更になって、正蔵がトリでした。あと漫才の人も曲芸の人もたしかマジックの人も書かれているのと違う人が出てきました。なんか急に入れ替えすることが多いみたい。で、落語を聞きたいと思って行ってるわけですから、正直マジックだとか、紙切りだとか、興味がないわけです。ここが休憩タイムかぁ、ビール買ってこよっかな(売店にビールも売ってるみたい!)とか思ってたんですが、天下の浅草、さすがでございます。この”いろもの”が絶妙にこなれてて面白い。場数踏んでて、お客さんの反応見てる感じがすごい。結局トイレに行くタイミングすら逃しました。ほんと、だまされたと思って見てみてください。おかずの間の漬物、くらいの感じで思ってるとびっくりしますよ。和洋折衷のおかずバイキングてんこもり、みたいな感じ。

ところで、寄席なんてものも本当はデートで来れたらさぞかし楽しいわよねぇとか思うんです。確かに金曜の夜ですし、カップルもいましたけれど、大丈夫、安心してください。一人のお客さん結構いましたよ。ただし出会いなんかは期待しないようにしましょうね。おじさん率高いです。寄席とは笑う場所です、うん。

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  • 遅くまで空いている蕎麦屋で、ビールと天丼を嗜む

寄席がはけたのが21時ごろ。ああお腹がすいた、せっかく浅草なんだしそれっぽいものが食べたいなぁ。私は久々に関東風の天丼が食べたくなって、検索してみたんですが浅草は夜が早い。老舗のお店は21時には閉まっているところが多くてしょんぼり。居酒屋に一人は気が引けるし、お洒落なバーに入る勇気はないし(そもそもがっつり食べたいし)…と、周囲を彷徨っているとお蕎麦屋さん発見。カウンター席もあるしそこそこ席数があって混んでるし、価格帯も手ごろだったので入ってみることにしました。

全然知りませんでしたが「十和田」という蕎麦屋で、名物女将さんがいるらしく有名店のようです。本来は蕎麦を頼むべきなのでしょうが、天丼の口になっている私、迷わずビールと天丼をオーダー。やっぱり浅草ですね、ビールはアサヒスーパードライでした。ただしなぜかグラスはヱビス。こういう適当さ嫌いじゃないです。先に持ってきてくれたビールに、突き出し替わり(というか天丼にセットになっているんじゃないかと)の漬物を持ってきてくれた心遣いに感謝。ビールにはつまみが欲しいタイプです。

写真はエビと野菜の天丼。浅草に有名店は多数あるのでしょうが、揚げたての天ぷらであれば大体の天丼は美味です。濃いタレも久々で美味しゅうございました。

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  • 老舗の銭湯で温泉と富士山を楽しむ

さあ、満腹満腹。仕上げは風呂です。手ぶらのまんま、地元では有名な温泉銭湯「蛇骨湯」へ。温泉ですけど銭湯なので、価格は普通の銭湯と変わらず460円。バスタオルのレンタルが60円。ご、520円で温泉入れてしもうた…。歴史も古そうですし、とにかく名前がインパクト大なので、一見さんお断り感出てたらどうしよう…と思ったんですが、HPを見ると改装を終えた綺麗な銭湯の写真と、珍しい黒湯がとても魅力的。銭湯好きとしては、これは行かねばと思いました。

土曜の22時ごろ、女湯はさほど混んでおらず、観光客らしいアジア系の人も何人かいました。脱衣所&風呂場はHP通りに綺麗だし、かと言ってスタッフのおじさんおばさんは地元感があってとっても親切。実はピアスを忘れてしまって、翌日電話をしたところ、ドブさらいまでして見つけてくれたのです…うう、ありがとうございます。安物のピアスなんだけど、長いこと使ってて愛着あるんです。風呂の水にさらされたから石に傷が入ってていまいち使えないかもしれないけど、ちゃんと取っておきます。

お風呂場は広くないですが天井が高くて解放感あり。半露天もありますが壁も屋根もおおわれてるので、私は正直内湯で十分かも。そして壁には立派な富士山の絵。女湯側には桜が咲いていて華やかです。改装しても、現代風になってないところがいいですね。あ、あとドライヤーはお金かかります。20円3分です。たぶん絶対3分以上使えてると思うんですが、いつ止まるのかと思ってひやひやしながら乾かしました。

ゆっくり温まったらビールもいい感じに回ったらしく、眠気が襲ってきてホテルに帰るのが正直面倒くさい。次来るときは浅草に安ホテル取ろうと思いつつ、楽しい楽しい、花の金曜日は終わりをつげました。

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