最近ブログを書いていないのは

上橋菜穂子の守人シリーズにどっぷり浸かっているからで、先ほど7巻セットの本編一番最後(6巻目)である「蒼路の旅人」を読み終えました。このペースはまずいですね。電子書籍で割安だったセットを買ったのが運のつき。約2週間で6冊消化してますから、まず間違いなくGW中に最後の3冊を読み終えてしまうでしょう。食事はなんとか食べてますがテレビを見てないから世の動きに鈍くなってる気がする…。早く読み終えないと生活に支障が出そう、だけど、読み終わったら毎日の楽しみがなくなってしまう…まさに痛し痒しです。

昔からファンタジー、それも歴史物に近いような壮大な話が好きで、「子どもよりも大人が読んでほしい本」、主人公がアラサーなどの情報と、あとはNHKのドラマを見たのをきっかけに読み始めたんですが…。どんなに評判がよくてももうわたくし大人ですから、今さらゲド戦記にはまった中学女子みたいな訳にはいかないわよ、とたかをくくっていたら、あー面白い面白い。もうどっぷりっす。見た目は大人、中身は子ども。名探偵の逆をいく大人で結構です。おかげで今日までにとらないといけなかった新幹線のチケットを取り損ねました。ああ早得取りたかったのに。
私の読書は本質的に現実逃避で、だからこそ異世界の話や寓話的な物語を好み、読み出すととことんのめり込んで制御のできない中毒症状の読み方です。社会人として簡単に危機を迎える自分に不安を抱きつつ、それでも現実を置き去りにできるほどの物語そのものには、癒しの効果があると思います。守人シリーズはもっと耽美な世界観を想像してましたが、結構、硬派。端的な文章とストーリー展開の速さ、登場人物の造形にそれぞれ重みがありつつ互いの距離感が取れているのが気持ちいいです。昔、何の本だったか、歴史物やハードボイルドなどの創作性の強い作品で大切なのは作者と作品の距離感だと書かれていましたが、まさにその距離感がいい感じ。文化人類学の知識も後ろ楯となって、物語に客観性を持たせてるのではと推測します。
それにしても、社会や歴史の縮図のような、スケールの大きいファンタジー作品に女性作家が多い気がするのは何故なんでしょうね。ルグゥインもそうだしローリングもそうだし。世の中を動かしているのは男性でも、その法則を見極めるのは横目で見ている女の人ってことなんでしょうか。そんなことにも思いを巡らしつつ、本編はあと3冊、なめるように読まなければ。
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