昭和気分と巻き髪欲求

テレビをつけたらNHK中島みゆきが出ていたので、漫然と見ていたら急に昭和の漫画が読みたくなり、萩尾望都の「11人いる!」を読んだらとても欲求が満たされました。漫画熟読分だけ寝るのが遅れたベッド上より、今まさに眠らんとするところです。

なぜなのか。まずはみゆきさんの巻き毛と喋りのトーンが、なんか昭和の漫画っぽいっていうか漫画家っぽいっていうか。還暦を超えてなお赤い巻き毛(いやむしろ還暦超えたから赤いのか?)は、歌姫にしか許されません。ちなみに往年のみゆきファンである私は、自分の物心がついていない時代の曲を愛聴しており、カラオケの十八番は「悪女」という人間です。「タクシードライバー」も泣けますよね。マツコがいいって言ってたから聞いたら、よすぎてiTunesでダウンロードしてしまった。話が逸れました。て、そのビジュアルに加えてあのちょっとハイトーンでマイペースな喋りのトーンがさらに昭和感を盛り上げている気がします。字起こしをするなら明朝じゃなくて手書きの丸文字(‘お’の点がカーブに食い込んでるやつ)にして欲しい。

そんなディープな世界観と、濃ーい存在感が昭和の少女漫画にマッチ。そして、11人いる!には主要キャラとして金髪巻き髪の美少年が出てきます。フロルって言って、大層かわいいんです。おそらく私はそのキラキラした巻き髪に託して、自分のなかにむらむらと沸き上がった昭和欲求を消化したのでした。

とりあえず、急に自分の髪を巻くような暴挙に出なくてよかったです(似合わないから)。おやすみなさい。