読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

隣の恋バナ

カフェなんかにひとりで入りますとね、隣の会話を聞くのが楽しみなんですね。我ながらよくない趣味だと思いながらも、気になるとますますそこの会話しか聞こえなくなりませんか(これをカクテルパーティ効果といいます)。

で、今日の会話はこんな感じ。カッコ内は私の心のつっこみです。

 

「私別に、ヤノさんと付き合いたいと思わないんだ。他に遊んでる人もいるし」

「そうなの?じゃあそっちと付き合えばいいじゃん」

「でもさー、他の人だとちょっと違うんだよね。やっぱヤノさんの方がしっくり来るって言うか」

「ふーん。彼女と別れてほしいと思わないの」

(あっヤノさん彼女いるのね…)

「思わないよ。そんなの彼女さんに悪いじゃん。どっちもお互いのこと好きみたいだし」

「ええー、大人ー。私だったら我慢できないー」

(ほんと、おとなー)

「彼女さんのこと傷つけるのは、ちょっとあたしは違うと思うんだよね」

「彼女さんは何してるの?どんな人?」

「なんかねー、すごい素朴な感じ。学生時代の知り合いで、四国(ヤノさんの地元らしい)で働いてるんだって」

「あ、遠距離なんだ」

(あー、遠恋。波乱の予感)

「うん、遠距離であんまり会えないから、ほぼ毎週私と遊んでるみたい」

(えっ、ヤノさん…?)

「なんかされたりしないの?」

「えー、真面目だからなー、一緒に寝たりしてるけど、特になにも」

「それ、友達なの…?」

「うーん、なんかね、全然ときめかないっていうか…いるのが自然な感じの人で。好きって言われたこともあるけど」

「??それ告白?」

「いや、友達としての好きって感じ。ほら私へこんでたときに慰めてくれて。そのときに色々構ってくれたから、彼女さんとちょっと揉めたみたいだよ。あ、私だってことは言ってないみたいだけど」

「じゃあさ、ヤノさんに他に好きな人できたら焦らない?」

「いや全然」

「でもさー、それ、友達じゃないでしょ」

「そっかなぁ。確かに周りの人は私のことヤノさんの彼女と勘違いしてて、ヤノさんの予定とか聞かれるんだよね」

「……」

(……)

「でもさー、私はやっぱり彼女さんのこと傷つけたくないし、ヤノさんが好きだから、ヤノさんには幸せになってほしいし…」

 

これは…好きな人の幸せを願って身を引く大人の女を装った、事実上の勝利宣言と見なしました。私あなたのこといいなと思ってるけど、他に誰かいるなら構わないわよ、でもほら、あなた気づいたら私と一緒にいるけどね?どうするの?っていう。最初は若人よ頑張れと思って聞いてましたが、途中から遠距離の彼女に絶賛同情。残念だけど、実質乗り換えられてますよお嬢さん。しかしヤノさんもそのどっちつかずはどうかと思うよ。全く知らんけど。

以上、現場よりお伝えしました。

広告を非表示にする