古着買取サービスを使ってみたら、40着→4000円でした・・・

服を借りるだの、着物を買いたいだの言っておりますが、実は私、洋服もたくさん持っています。長時間労働のストレスとかけて、若気の至りと解く。そのこころは、無計画なショッピング。ゆえに着なくなった服が大量に生まれるわけですね…。アホなことをいたしました。三十路となった現在は深く反省し、多少計画的になったのですが…今の部屋はクローゼットもコンパクトなので、1着買うと1着あふれるような有り様です。つまり、服は買うんじゃなくて、借りざるを得ない。和服を買ったのなら、洋服を捨てざるを得ない。右の頬をぶたれたときは、左の頬を差し出さねばならない。いやちょっと違う。

何よりも、あのワンピもこのパンツもあそこのTシャツも、もう数年着ていないのです。分かってはいるんですが、引っ越しの度に連れてきたんだと思うと着ていないのに愛着だけが募ってしまいます。でも間違いなく着ていません。そこで、この度一念発起し、春夏の服を入れ替えたタイミングで不要なものを売りに出すことにしました。プチ断捨離です。

サービスはフクウロにしてみた

さあどこに送ればいいんだと思って検索したところ、しましま生活さんにまとまった比較記事があったので全面的に参考にさせていただきました。世の中には本当にありがたい情報を共有する人がいるものですね。内容を見たところ、フラットに買い取り金額が高く、段ボール無料や査定が迅速などの条件的にもよさそうな「フクウロ」を選択。ナチュラル系だと「ドロップ」というサービスもよさそうですが、先ほど若気の至りと書いた通り実に節操のない服の買い方をしているため、ナチュラルなブランドも個性的なブランドも混在しております。正直面倒なので一括して「フクウロ」にしました。サービスの詳細などは下記の記事も参考にしてください。

shimashimaseikatu.com

段ボールを手配して、発送してみた

自宅に段ボールを保管しておくほどのスペースもないし、送りたいときに資材がなくて困ったことはないでしょうか。その点、買い取りサービスの主なものは段ボールを無償で送付してくれるので助かります。まあ、発送資材を配送するという本末転倒ぶりに軽い罪悪感を覚えてしまうのですが…なんだか燃費悪いですよね。

ともあれ、段ボールはこんな感じ。大小から選べるので大きい方にしました。サイズ比較のためにハンガー置いてみましたが、分かりますかね…

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服の入れ替えの際に、「①着る/必要」「②着るかもしれないけど、着ないかも」「③(2シーズン以上着た記憶がないから)たぶん着ない」の3つに分けて山を作り、①はたんすの中へ。②は保存ケースへ。③は何も考えずに段ボールの中へ。この何も考えないというのが大事ですね。着なくなった服に何の未練がありましょうか。 煩悩を、捨てるのです…!かの有名な「ときめき」を採用してもよかったのですが、今回はとにかく感情を込めない方向で行ってみました。
今回査定を依頼したのは全部で40アイテムです。内訳は下記の通り。
 
<査定に出したアイテム>
・ジャケット、ショートコート 2着
・スーツ 2セット
・ボトム、スカート 11着
・ワンピース 6着
・トップス 17着
・マフラー、ストール、手袋、ベルト 各1個 
 
詰め込むとこんな感じです。春夏物が多かったので、大きい段ボールでもいっぱいになりませんでした。
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あとは着払い伝票を貼り、コンビニに持ち込みました。

査定額は、思ったより安かったけど…

たしか発送して2-3日で査定額の連絡が来ました。場合によっては5日ほどかかると書かれていたので、早いなぁという印象。で、パッと見て「安っ…!」て感じです。しょんぼり。合計4050円也。個別の金額なんですが、やはり誰が見ても分かる著名ブランドで状態が良いものが金額高め?についていました。1番高かったのがマルジェラのニットワンピで1000円。これは7-8年前にシーズン後の半額セールか何かで買ったもので、たまに着てみるもののしっくりこなくてタンスを肥やしておりました。次いでポール・スミスのカーディガンが500円。これはだいぶ着飽きていたのでラッキーかも。その他、アーバンリサーチ、ガリャルダガランテ、ディーゼルコムサ、ラグシーあたりがそれぞれ200~300円。個別に値段がついたのが26点。残りはまとめて50円。しょんぼり。
もうちょっと値段ついてもよかったんじゃない、と思ったのはインポートもののシルクジャージーの派手な柄ワンピ。まさかの50円。ううむ。そしてその他50円にまとめられている中の、やっぱりインポートもののTシャツやワンピース。ちょっと変わった柄や生地が好きでブランドを気にせずに集めていたのですが、世間のメジャー度に負けた感じ。うぅ。全てうまく着こなせなかったものばかりなんですが…まとめて50円て。これは査定上ノーブランドであるためにまとまっておるのだそうです。そっかぁ、ノーブランドかぁ…
査定金額に正直がっかりして、買取りにするか引き取りにするか1週間ほど迷ったのですが、引き取っても次にどこに出すか悩ましいし、純粋に場所を取るし、もう一回見たら売る勇気がなくなりそうだし(でも場所はないし着ないし!)…とアレコレ考えて、思い切って売却することにしました。

スペースが、時間を生むらしい

服が減ったら部屋はすっきりしました。タンスに隙間ができて、心にも少し隙間ができました。ちょっとさびしいですが、次が楽しみな気もします。今回の買取から分かったこととして、まずメジャーブランドは古くても売れました。割とスタンダードなタイプの服だったことも関係していると思います。ブランドを聞いて知らないようなインポートものは値段と購入時期・着用期間に関わらず査定価格が付きません。つまり、新しくてあんまり着てなくて高価であっても無理。で、当たり前ですが買ったときよりは果てしなく値下がります。
服を購入→売却というサイクルで考えると、市場価値の高いブランドものをタイムリーに購入して早期に売り払って循環というのも(贅沢ですが)あるかもしれません。新車を3年ごとに買い替えるような感覚です。ただし車と違って服はどうしても着用ダメージがでるので、ヴィトンの財布のようなブランド品か、コレクターやファンの多いハイブランドでしか実現できないのではと思います。その他の服、セレクトショップ系のアイテムから「誰も知らないけど私は好きな服」的な服まではまちまちですが、基本は数を抑えて着たおす方がお得ですね。そして、自分なりに「着たおした」と思ったら捨てるよりは買取に出して、タダよりラッキーくらいの気分を得ると。個別にオークションに出したりフリマアプリを使ったりとマメにやれば違ってくるのでしょうが、いち社会人としては手間を考慮して判断したいところです。
今はレンタルサービスを利用することで「新しい服を着たい欲求」は満たされているので、無駄買いを抑えつつ、ずっと着れそうな「これぞ!」というものを少しずつ集めていくのがよいなぁという、まあまあ当たり前の結論に至りました。
最後に、断捨離(プチだけど)をしようと思い立ったコラムを引用して、次なる断捨離に向けて頑張りたいと思います。ドイツ人の義母について語った文章です。
義母は身の回りの品の整理もお手の物。日本で断捨離が流行る前から、夫が亡くなったのを機に、たくさんの物を整理しました。「タイム=スペース」というのが暮らしの哲学で、「スペースを作る(物を減らす)ことで、自由な時間が生まれる」と、今自分に必要な分の家財道具を見直して、洋服も「これからはパンツスタイルだけにする」と、他の服を潔く捨てて周りをびっくりさせました。…(暮しの手帖80号「すてきなあなたに」より)
このお義母さんのようにパンツ一辺倒という訳にはいかないのですが、服が減ったら服を選ぶ時間が減って、洗濯をする量も減って(これはレンタルサービスのせいでもある)、確かに少し時間に余裕が出た気がします。今となっては、時間が一番貴重なんですよね。時は金なり改め、金より時なり、です(まぁ、お金も大事だけどね)。