ちなみに「勝ってくれた」「感動をありがとう」とかも嫌なタイプです。

大坂なおみちゃん、全豪オープンでついに決勝へ。これを“日本人初”でくくるのに違和感ある方~。

はーい。私はありますねぇ。ハーフだから日本人じゃないなんて思ってる訳じゃないんです。けれど、彼女の弾むような筋肉質の体型や、背の高さ(大きいのにびっくりしました)、流暢な、もう英語圏の人であることが明確な英語での受け答えを見ていると、彼女の強さが、いわゆる日本人の特質ではないところに起因しているように思えて、単純に日本人初ですごいなぁ、同じ国民として誇らしい、なんて、簡単に喜んではいけないように思うんです。同時に、日本人の他の選手に同じような成果を求めるのも無理があるように思います。

もちろん、日本の選手でいることを選んだのは本人ですが、「日本人であること」が所与の条件ではない人にとって、勝利や努力を安直に日本に結びつけるのってどうなの、と。それは彼女の持つ特性の1つでしかないし、一部分だけを要因として取り上げる偏った見方に感じます。スポーツ選手の努力や勝利は、もっと本人のものであってほしい。それは、日本で生まれ育った日本人であっても、同じなんですけどね。無理に「日本」の枠に押し込めて、なおみちゃん嫌にならないかなぁ、なんて心配してしまいます。

同時に、謙虚な姿勢やコメントを指してやっぱり日本人、なんて言うのも違うんじゃないかと。そんなの、彼女が元々とっても謙虚でかわいらしいからでしかない。昨日なんてオンエアーかどうか確認した後に「おじいちゃん誕生日おめでとう~」とか言ってましたからね。なんてかわいいんだ!はにかんだ喋り方もキュート。

テニスのルールもろくに知らない私ですが、大坂選手に関してはすっかりファンです。ピュアで明るくて度胸満点。気持ちのいい性格だなぁと思います。失礼ながら、どこか神経質で完璧主義そうな錦織くんより、見てたいと思える。なので、次の決勝ではぜひベストを尽くして欲しいし、勝ったからといって日本人うんぬんかんぬんとかの枠にはめずに本人の努力と才能を誉めて欲しいし、本人もそんなの気にせずフリーな気持ちでいて欲しいし、でもやっぱり日本の選手でいてほしいなぁ、という、ちょっぴり複雑めの気持ちで応援しています。