ハッピーアワー
備忘録。
スイスのロカルノ映画祭で最優秀女優賞を取った映画。
内容は、アラフォー女性の結婚や恋愛。
主演4人は演技のワークショップに通っただけの素人で、
「本読みを繰り返し、台詞が体に馴染んだ状態で」撮影したとのこと。
この映画祭は若手の無名な映画を評価する傾向があるらしいのだけど、
手法が独特で面白いなぁと。
映画を見るとき、役者の演技は計算して構成された作り物であると同時に、
その要素である表情や身振り手振り、元にある感情は役者自身のものだから、
演技を通じて感じる演技じゃない何か、もしくは演技と演技じゃない狭間、
みたいなものを楽しむ行為である気がしていて。
で、そもそもそういうことが役者によって意識的に行われない場合、
というか役者自身が行えない場合、スクリーンの中の人は一体誰なんでしょうね。