ドーラに見る、リーダー像と女子力について

金曜ロードショーで久しぶりにムスカを見て、その清々しい悪者っぷりにとても癒されました。なんて悪いの…死んでよし!

ドーラは前からかっこいいですが、リーダーとして見てもいけてますね。最近私の仕事は請負側から発注側へと変わったのですが、依頼した仕事を遂行してもらうためのディレクションが苦手。元々自分でやった方が早いというタイプの人間です。どう伝えたらいいのか考えすぎて妙に真意が伝わりにくいらしく、却って相手に気を遣わせてしまうみたいです。それに、相手に自主的な提案や先回りした段取りをして欲しいのに、こちらが考えすぎたり先回りをしすぎてどうも受け身にさせてしまう。つまり私は相手にやらせないといけない仕事を自分でやってしまってる訳です。
そんなときは、ただただ怒るというか、感情を見せるだけというのも必要だなあと思ったのでした。私がどう思っているかだけを伝えて、指示はしない。相手に考えさせる、先回りをさせる。ラピュタだとゴリアテから逃げてるシーンですね。いつもの馬鹿力はどうした!とか言いながら、ドーラは絶対手伝いません。エンジン室からの悲鳴も一喝。ラピュタにたどり着くという目的だけを見据えて指示を出します。結局捕まっちゃうんですけどね。
周囲の人から、同じようなアドバイスをもらったことがあるのですが、私は指示出しだけでなく、感情を見せるのも苦手。でもこのままだとたち行かなくなりそうで、切羽詰まってきました。立場が人を作るんですからね。気持ちを入れ換えて、今度泣きつかれたら男が簡単に弱音吐くんじゃないよ!とか言ってみようかしら。これ、結構女子力の高い台詞だと思うんです。突き放しつつ、言われた男性は簡単には無理とか言えなくなっちゃうし。古今東西、男性をうまく動かすのは女性の仕事でございますね。私なんて中身はほとんど男子ですけど、ドーラを見習って女子力高いディレクション力を身に付けたいものです。
 
以上、子供の頃からラピュタを見すぎてストーリーの本筋に反応できなくなった三十路より、ドーラに見るリーダー像の考察でした。