今ふたたびの「負け犬の遠吠え」

書店にて。タラレバ娘の最新刊と、CREAの「ひとり温泉」特集と、CLASSYをまとめて買おうとして、ためらって、考えて…結局買いました。なんというか、我ながら赤裸々すぎないか、特にCLASSY混ぜてるあたり欲深すぎないか、しかしこれを除いたらタラレバにひとり温泉て凄まじくないか、ていうか一気に買いすぎじゃね?あたりを思考が巡ったのですが、買ってやりましたさ。

近頃は「おひとりさま本」が妙に増えてる気がして、それもさほど特殊な装いじゃないというか…市民権を得ている感じが、うれしさ半分怖さ半分です。ひとりごはん、ひとり京都、ひとり東京にひとり温泉。気づくと私の書棚にもおひとりさま達がいらっしゃいます。雑誌は憧れの写し鏡であり、決して私を体現するものではありません。孤独ならせめてひとり上手であれという、孤独に向き合う真摯な姿勢を買っていただきたいものですね。ただし、根本的な解決からは遠のく一方です。

 

ベストセラー「負け犬の遠吠え」を読んだのはたしか社会人になって間もない頃(手元の文庫本が何版かで判断するに)。読んだときは自分の負け犬属性にびびったものの、まだ実感のわくものではありませんでした。てゆーかむしろー、トレンドをキャッチするためのひとつのツール、的な? 駆け出しのプランナー女子は世の中のトレンドを把握することに燃えておったのですよ。全然おしゃれじゃなくて、だっさかったのに。(あっ今絶対イヤ汁出てるわ)

おひとりさま特集に囲まれ出した昨今、ふと思い出して手に取り、読んで読んで、あっという間に読み終わりました。あぁ、酒井せんせい、あの頃予備軍だった私、立派な負け犬になりましたよ。せっかく指南していただきましたのに、情けないことです。いわゆる、気づいたらこうなってました、というやつです。

今まさに一軍へと昇格せんとする負け犬のわたくしより、せっかく本を読んだので学びをシェアしたいと思います。著書に書かれている「負け犬にならないための十ヵ条」「負け犬になってしまってからの十ヵ条」を転載しときます。読んで心に問うてくださいね。

 

「負け犬にならないための十ヵ条」

1 不倫をしない

2 「…っすよ」と言わない

3 腕を組まない

4 女性誌を読む

5 ナチュラルストッキングを愛用する

6 一人旅はしない

7 同性に嫌われることを恐れない

8 名字で呼ばれないようにする

9 「大丈夫」って言わない

10 長期的視野のもとで物事を考える

 

いやー、だめでしたね。3~6もだめですけど、何より私、大丈夫を連発してましたし今もしてます。荷物誰にも運ばせません、はい。しかし、なっちゃったものは仕方ない。次いきましょう。

 

「負け犬になってしまってからの十ヵ条」

1 悲惨すぎない先輩負け犬の友達を持つ

2 崇拝者をキープ

3 セックス経験を喧伝しない

4 落ち込んだ時の対処法を開発する

5 外見はそこそこキープ

6 特定の負け犬とだけツルまない

7 産んでいない子の歳は数えない

8 身体を鍛える

9 愛玩欲求を放出させる

10 突き抜ける

 

こちらは結構いけそうです。先輩負け犬いるし、崇拝者はいないけど食事友達ならいるし。意外と地平が開けそうなのが10の突き抜ける、ですね。1から9が対症療法だとすると、10は体質改善って気がする。負け犬脱却にはらなそうだけど、やっぱさ、人として、負けたなりに勝ちたいじゃない?←何がなんだか。だから私、今年は突き抜けていこうと思います。その先に、何があるのかはわかりませんが…。

(引用すべて 酒井順子「負け犬の遠吠え」)

 

負け犬の遠吠え (講談社文庫)

負け犬の遠吠え (講談社文庫)