花火の夜

今日の晩ご飯は残りもののキャロットラペ、ナン1枚、ミートソース0.5人前にチーズを混ぜて温めたもの。ミートソースをナンに乗っけて食べたら美味でした。キャロットラペは、聞こえはおしゃれだけれど、人参1パック3本を使いきれなかった時の救世主としてたびたび登場。千切り機でせっせと刻んでレモンやオリーブオイル、はちみつを混ぜたドレッシングに和えるだけの手軽さですが、どうぞクミンをお忘れなく。何気なくレシピに書かれたクミンシードを入れたら、あら不思議、一気にお店の味!おしゃれか!とつっこみたくなるくらい、洗練されます。キャロットラペのおしゃれ要素はクミンにあり。今日もぽりぽり食べながら独りごちました。クミン、やるなぁと。ちなみに人参消化レシピとしては、にんじんしりしりもレギュラーメンバー。こちらはごま油が決め手。卵も絡ませるのでタンパク質も取れる優れもの。

 

今日の大阪は天神祭でにぎわっていました。ついに迎えた3年目の夏。そしていつも花火は会社から眺めてる気が。淀屋橋の高層ビルから見る花火は少し下にみえ、祭りの喧騒をつい客観的に俯瞰してしまいます。にぎやかだなあ、人多いなあ、暑そうだなあ。分厚いガラス越しの花火は音がくぐもって、どんどんと低い音だけ聞こえるのが祭りの太鼓のようで風情があって私は好きです。クーラーの効いた明るいオフィスには似合う気がします。外で見るなら、じわぁという空の焼けるような音も好きですが。

うちの部には去年より大勢人が残っており、花火だ花火だとにぎやかだったのですが、個人的にはなぜか泣きそうなほどの寂しさにやられてしまって困りました。まともに花火を見ていると泣きそうで目を逸らすほどの。花火を一緒に見る人もおらず、毎年同じようなメンバーと残業している現実にがっかりしたのか、はたまた面白いイベントを見逃して悔しいのか。何か大事なチャンスをみすみす見逃したような焦りとともに、ぼうっと、窓の外を見ていました。

今すこーしいい感じの人が、送ったラインに気づきもせず未読のままなのが寂しさの原因かもしれない、と思いました。その人から返事がこなくて寂しい、という感情ではなく、こんなに花火が綺麗なのに誰もラインを送るべき人がいない、という身勝手な寂しさです。そして、返事の来ないラインにもう一件投稿するほどの勇気がない窮屈な性格も、少し寂しいのかも、と思いました。