あなたのことはそれほど、が三人くらい。
若くもなければ可愛げもなく、お洒落でもなければお金もない。そんな私の前に降ってわいた出会いの話。
その人のことは、まだよく知りません。これからかなぁと、思ってます。強く主張するタイプの人ではないですが、以前から存在は知っていました。
「恥ずかしながら、あなたのことは、あまりよく知らなかったんです。」
「そうかなぁと、思ってました。近くにいたのは、ご存知でした?」
「いたことは。でも少しとっつきにくそうで…」
「はは、よく言われます。それで、感想は?」
「正直、まだよく分からないです。でも見た目ほど複雑じゃないみたい。」
「知ってもらえたら、仲良くなれるんですけどね。壁を作っているつもりは、ないんだけど…」
「あの、私、あなたのことを、もう少し知りたいと思ってます。」
「どうして」
「もっと、自分を広げたいっていうか…ほんとは、前から知りたいと思ってたっていうか…」
「……」
「今さらだって、分かってます。こんなこと今から言って間に合うのかって。でも、一度気づいたからには、やっぱりもっと深く知らないといけないんじゃないか、いや、もっと深く知りたいんです、あなたのこと」
「…うれしいな。でも、無理しなくていいからね」
「大丈夫です。きっと、うまくいく気がします。」
彼は微笑みますが、まだ心を許した様子はありません。かくいう私にとっても少しハードルの高い相手。言葉が上滑っていないか、気になります。
今、こういう感じでお付き合いをしている人が、三人くらいいます。
日々、お付き合いをさせていただいております。
なんかもう、嫌ってくらいやってるつもりです。
難攻不落の彼らの名前は、
「財務会計」
「経済学・経済政策」
「経営法務」と言います。
「運営システム」もよく分かりません。正直今のところ行けそうなのは「経営理論」くらい。
テストまであともう2ヶ月ちょっと。恋愛に例えたらかように絶望的なのですけど、果たして私の魅力、もとい、努力で彼らをゲットすることができるのか。乞うご期待、とか言わないとやってられません。ちょっとやけくそ気味です、はい。