くるみさん、謎を究明する!

くるみさんとなつめさんが暮らす家には、

ただ1つだけ、開かずの間があります。
 
それはこの家の長男の部屋で、
主が出ていって随分経つのですが、
客用の部屋としていつも締め切られています。
 
長女の部屋は日当たりがよいこともあり、
なつめさん達の憩いの場として、
また母のアトリエとして万年開け放たれています。
この部屋の主であるはずの長女が
ドアを閉めて寝ようものなら、
早朝からドア前で抗議の声が響きわたること、山のごとし。
彼女達のテリトリーを占有することは
何人たりとも許されないのです。
かくて長女は部屋を追われ、
最後の聖域である長男の部屋で眠らざるを得ません。
 
くるみさんは物心ついてから、
この部屋の謎が気になって仕方がありません。
週末遊びに来ていた長女が部屋で片付けをしていると、
やたら近くでくるみさんの声がしました。
ちなみに残念ながら、かなりのダミ声です。
 
ドアを開けると…いました。

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跳躍力を活かして、廊下を挟んだ窓から
天井間際の窓までジャンプ。
降りるときのことは考えないのがポイントです。
おまえのやっていることはまるっとお見通しだ!と
往年のドラマの決めセリフを言ったかどうか、
ぎゃあぎゃあ、ぎゃあと訴えますが、
どうしても中には入れてもらえません。
 
悔しい、悔しいわ!と思って振り替えると…
 
なつめさんは玄関で超絶リラックスしてました。

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く「この肌寒い日にそんなことして、風邪引くわよ!」
な「んーー、、、はーい。」(ごろごろ)
 
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く「ああっ、それどころじゃなかった!見張らなきゃ。私忙しいのよ」
な「……」(ごろごろ、もぞもぞ)
 
危機感の差が如実に現れた、
のどかな秋の一日でございました。